Elasticsearch バージョン 8.6.1

また、8.6 の破壊的変更も参照してください。

既知の問題

  • シャードの再バランスがクラスタを一時的に不均衡にする可能性があります
    8.6.0 以降、デフォルトのシャード再バランスアルゴリズムは、最終的な望ましいバランスを計算し、現在のクラスタの状態を望ましい状態と調整するためにシャードの移動を行います。ただし、シャードの移動が行われる順序は特定のノードに偏る可能性があり、調整が進行中の間、クラスタが一時的に不均衡になる原因となります。常に、ノードがディスクのウォーターマークに達すると、追加のシャードを受け入れなくなりますが、この偏りにより、ノードが通常の操作よりも頻繁にディスクのウォーターマークに達する可能性があります。調整プロセスが完了すると、クラスタは再びバランスが取れます。
    この問題を回避するには、8.8.0 以降にアップグレードしてください。
  • ingest attachment processor を使用する場合、Tika と log4j 2.18.0 以降(Elasticsearch 8.4.0 で導入)の相互作用により、過剰なログが生成されます。このログは非常に過剰で、クラスタの不安定性を引き起こし、クラスタが使用不可能になるまでの状態に至り、ノードを再起動する必要があります。(問題: #91964)。この問題は Elasticsearch 8.7.0 で修正されました(#93878
    この問題を解決するには、8.7.0 以上にアップグレードしてください。

バグ修正

  • データストリーム
    • データストリームの delete-by-query に対するワイルドカード展開を修正 #92891
    • データストリームの update-by-query に対するワイルドカード展開を修正 #92717 (問題: #90272
    • jackson-core をローカルで修正したクラス #92984 でパッチを適用。この修正は jackson の解析に関する問題を修正します(問題: #92480
  • 分散
    • 非ゼロオフセットの ByteArrayIndexInput を修正 #93205
  • ILM+SLM
    • リポジトリが欠落している場合、クラスタ状態からリポジトリメタデータを取得しても例外をスローしない #92914
  • インフラ/コア
    • ファイル設定が適用されるまで準備完了を発表しない #92856 (問題: #92812
  • 機械学習
    • 推論リクエストに複数のドキュメントが含まれている場合、並列割り当てを利用する #92359
  • マッピング
    • _bulk API dynamic_templates と明示的 op_type を修正 #92687
  • 検索
    • キーワードフィールドの最小値と最大値を取得する際に I/O を避ける #92026
    • 多くのシャードが利用できない場合の検索応答に必要なメモリを削減する #91365 (問題: #90622