設定ファイルの移動による失敗
症状:
- Active Directory または LDAP レルムは、Elasticsearch 6.3 以降のリリースにアップグレードした後に動作しなくなる可能性があります。6.4 以降のリリースでは、設定ファイルが非推奨の場所にあることを示すメッセージが Elasticsearch のログに表示されることがあります。
解決策:
デフォルトでは、6.2 およびそれ以前のリリースでは、セキュリティ設定ファイルは ES_PATH_CONF/x-pack
ディレクトリにあります。ここで ES_PATH_CONF
は config directory の場所を定義する環境変数です。
6.3 以降のリリースでは、config directory に x-pack
ディレクトリは含まれなくなりました。このフォルダに保存されていたファイル、例えば log4j2.properties
、role_mapping.yml
、roles.yml
、users
、および users_roles
ファイルは、現在 config directory に直接存在します。
6.3 以降のリリースにアップグレードした場合、古いセキュリティ設定ファイルは x-pack
フォルダにまだ存在します。ただし、そのファイルパスは非推奨であり、そのフォルダからファイルを移動する必要があります。
6.3 以降のリリースでは、files.role_mapping
のような設定は ES_PATH_CONF/role_mapping.yml
にデフォルト設定されます。デフォルトの場所を使用したくない場合は、設定を適切に更新する必要があります。詳細は Security settings を参照してください。